ESP32-WROVER-Bの電源!
さて、前回、WROVERをブレッドボードに乗せるとこまでできましたが、
テストをするにあたり、まずは電源まわりです。
arduino unoのatmega328pなんかではそこまで気にしませんでしたが、
ESP32は電源関係がかなりシビアなようです。
Wifiとか使わなければ数十mA程度のようですが、それでも電源投入時には、
一時的にかなりの電流が流れるようで、USB5Vからとるのは、
USB側にとっても、ESP32側にとっても、割と危険なようです。
電源3.3Vと電圧は低く、電流は多く、というあたりは、
マイコンも、より最近のコンピュータに近づいてるという感じでしょうか。
と、いうわけで電源をUSBからとるのは早々にあきらめて、別途電源にしました。
左側の黒い基盤が、使用している電源モジュールです。
以前に、arduino unoの互換品を買ったときに、タダみたいな価格でついてきた、
大量のおまけパーツの中の一つなのですが、このモジュールの便利さには驚きました。
最初は、何じゃこりゃ?と思ったのですが、一度つかってみると、
なぜ今まで知らなかったのか、と思うほどで、もうコレの無い生活には戻れませんw
- ブレッドボードの電源ラインにがっちり安定して固定できる
- 5v、3.3vの2種類のレギュレータがついていて、ブレッドボードの上段と下段でそれぞれ任意の電圧を指定できる。(もちろん同じ電圧も可能)
- 手軽に押せるプッシュスイッチ付き
- DCジャックに適当なACアダプタを繋ぐだけでOK。(今は手元にあった9VのACアダプタ使ってますが、DCジャック付きの9V電池スナップももちろん使える)
多少高くつくかもしれませんが、ブレッドボードを頻繁に使う人なら、
この電源モジュール単体で買うのも全然アリだと思います。
(ブレッドボードと、電源モジュールの幅、電源ラインの形状は要確認)
ACアダプタと、基板上のレギュレータの仕様からして、1A程度は大丈夫そうです。
さらに、電源投入時の大電流に備えるため、手元に転がってた1000μFの
電解コンデンサを2個(合計2000μF)繋いでおきました。
さすがにこのコンデンサに電源モジュールから突然電源を入れるのは怖いので、
まずコンデンサとGNDの間に抵抗を介してゆっくり充電して、その後、
コンデンサとGNDを直結にするようにしています。で、その後にWROVERの3.3vを接続、という手順にすれば、突入電流にもきっとある程度対応できるはず…。電源モジュールの電源が入っている間は、コンデンサが十分充電されているので、WROVERの電源を繋いだり切ったりは気軽にやってもきっと問題ないはず…。
あと、電源モジュールの電源切るときは、コンデンサとGNDを切断してから
電源モジュールの電源切れば、逆電圧の心配もなさそうですし、
コンデンサの電荷もしばらく残るので、またすぐ電源入れるような時は、
最初にやった抵抗を介してゆっくり充電するステップを踏まなくても、
電源モジュールの電源入れてからコンデンサとGNDを接続すれば安全なはずです。
あと、ESP32の電源は容量だけじゃなくて、質も重要、というのを見かけたので、
WROVERモジュールの近くに、0.47μFの無誘導積層セラコンをつけておきました。
無誘導0.47μFでたった10円だったので、お得かなと思って買ってみたものです。
「無誘導」というのがどれほど効果的かはわかりませんが、
少なくとも、一般的な0.1μFの積セラ(通称おまじないコンデンサ)よりは、
高周波領域の電源ノイズを減らす事などにはよく役立ってくれそうです。
以上、電源だけの話でかなり長くなってしまったので、続きは次回!